都城高専同窓会深山会 関東支部
  • ホーム
  • 関東支部について
    • 支部長挨拶
    • 役員一覧
    • 関東支部会則
    • 年会費・カンパの振込口座
    • 校歌
    • 関東深山会の旗
  • コラム
  • ギャラリー
    • 2019年総会・同窓会
    • 2018年総会・同窓会
  • お問い合わせ
  • メーリングリスト登録
  • 深山会本部

関東深山会の皆様へ

9/29/2024

0 コメント

 
都城高専教務主事 高山義邦(数学科) 会報みやま5号(1997年)

平成8年もあとわずかになりました。 関東深山会会員の皆様には、お元気でご活躍のことと思います。 事務局より、都城高専の現況をまとめて遅くとも15日までに 寄稿して欲しいというメールによる依頼を受け、 正確な取材をする間もなく原稿作成に取りかかりました。 都城高専は、ご承知のように平成6年に創立30周年を迎え、 多くの同窓生の皆さんにも参加頂いて盛大な記念行事を行いました。 11月8日には、 東北大学総長の西沢潤一先生による記念講演がありました。 (10周年時は、湯川秀樹博士、 20周年には天城 勲先生をお招きしました。 それぞれの節目に在学された方には思い出して頂けますでしょうか?)西沢先生は、 高専という学校の存在を高く評価され、 技術者を目指す学生ひとりひとりに向かって激励と数々のヒントを与えて下さいました。 そしていま、都城高専は皆さんが築いた多くのものを大切にしつつ着実に前進を続けています。 ここ数年のこととして、平成3年7月には 高専の設置基準が改正になり、平成4年度からは、 学校週5日制へ移行しました。 創設時から50年代初期頃までに在学された同窓生のみなさんには、 合併授業があったりする中、週40時間を超える授業が開講され、 (私も3時間連続の授業を担当したことを思い出します) 詰め込み教育だとの批判も受けました。 52年以降それまでの時間制が単位制へ変わり、 それらが若干緩和され、現在は週35単位時間 (卒業単位167以 上)になっています。 専門科目も平成元年前後に在学した方の分と比べてもずいぶん変わっているものと思います。 こうした中で最近の在学生は、大変おとなしく、 あちこちの大学での話として耳にする授業中の私語が多いなどという現象は 本校にはないようです。また、出席率も高く、今年3月卒業生の 半数近い(46%)学生が精・皆勤賞を受賞しました。 8年度の5年生もこれを上回るものと 期待しているところです。 これらは「ゆとり」をもつことのよさの一面を表わすものかもしれません。

平成5年度から、マレーシア、フイリッピン、ブラジル等からの 留学生が編入学しています。現在3年生から 5年生の各学科にあわせて10名が在学中です。 初期の段階においては難しい日本語に加えて専門用語をいかに分かりやすく 教授するかについてずいぶん心配しましたがそれぞれが努力家で、 母国のエリートにふさわしく都城弁にもすぐ馴れて成果をあげ、 本校の国際化に貢献しています。 今年3月一期生4人が 準学士の称号を得て卒業し、3人は豊橋技術大学等へ進学しました。 国際化に関して平成7年3月、 本校はモンゴル技術大学と学術交流協定を結び、既に、学長、 学校長および教授代表による相互訪問も行われて、 現在、モンゴル技術大学から派遣研究員を電気工学科に迎えて 平原先生(応用物理)中原先生(電気工学科)を中心とする幾人かの教官・技術員とともに 「クリーンエネルギーの応用」をテーマに共同研究が行われています。

在学生諸君の活動については、いろいろな形で援助をお願いしたりしますので ご承知のことと思いますが、文化活動面では、ロボットコンテスト (今年は残念ながら国技館行を果たせませんでしたが)、 プログラミングコンテスト、マテリアルコンテスト、 テクノデザインコンペ等他の高専に負けない成果をあげています。 運動面では、3年 生以下の学生が高校総合体育大会へ 参加できるようになりました。夏の九州大会では昨年度は剣道部が、 今年は、バレーボール部が見事優勝を果たし、全国大会でも健闘して剣道部は準優勝、 バレーボール部は3位の成績を納めました。ラグビー部は、全国大会出場常連校の一つで、 毎年多くの同窓生が神戸に駆けつけて頂いていますが、 今年度も新春1月2日から 北九州(今年限りの会場とのことです)で開催される全国大会出場権を得て、 6度目の全国制覇を狙っての猛練習が続けられています。

教職員についての最近のこととして、国府先生(工業化学科)が 宮日科学賞(平成6年度)川崎技術員(機械工学科)が、 宮崎ロータリークラブ職業奉仕賞(平成6年度) 菊地先生(保健体育)が、県文化賞(平成7年度) 平原先生が宮日国際交流賞(平成7年度) 皆さんがお世話になった横山さん(運転士)は、交通栄誉緑十字銅章等々 これまでの多くの業績が評価され価値ある賞をそれぞれ受賞されました。 また、江藤校長は、今秋、紫綬褒章を受賞されました。 宮崎県からは初めての受賞者とのことです。 江藤先生は、本校校長に就任の翌年、平成6年3月には 日本人として3人目という米国化学会農薬研究国際賞をも 受賞されています。こうしたことを皆さんへ報告できることを都城高専の一員として 大変誇りに思います。

高千穂寮出身の方も多いと思います。 現在高千穂寮には360人(内女子67人)が 生活をしています。低学年棟(新寮と呼ばれていた時代の方が多いと思います)は 廊下をはさんで南北それぞれが2人部屋に改築 (平成2~3年)され、 電話も完備されました。行事については、寮祭における「樽みこしづくり」がなくなり、 11月上旬の市の祭に高千穂寮として加わっています。 夜間行軍は、耐寒歩行、夜間ハイクと呼称とコースを変えながら継続されています。 そして今年は、4年寮生が各学科毎に一つのテーマの下、 かなりな時間をかけて共同研究を行い、 大講義室を満員にする聴衆を集めて発表会を行いました。 校長、学科主任、学生代表を審査員としその優劣を競いました。 私も審査員の一人とし加わりましたが、4学科ともそれぞれの専門を 活かし、ものづくりに深い関心をもった相当なレベルのもので、 指導した5年生、相当な時間を費やした4年生、 熱心な聴衆として加わった低学年寮生をたいへん頼もしく感じました。 食堂が外部委託(昭和60年度)となり、軽食堂は姿を消し、 4人部屋がなくなり、 女子寮生が増え(全学的には20%が女子学生)留学生が全員入寮 (平成5年~)するなど寮の生活は以前とは同じではなくなっています。

​本校の卒業生も5~6人に一人は 進学(全国的には4人に1人が進学=平成7年 度卒業時統計、 高専専攻科の設置校が増えるに従い進学者の数はまだ増えていくものと考えます。) するようになり、以前とは大きな変化で、創設期に在学された方には高専が分かりにくい学校に 変わったように思えることでしょう。 最近の科学技術分野の急速な変化に対応していくのは大変困難な状況になっていますが、 15歳からの専門教育・実践的な技術者の育成を 使命としていることに変わりはありません。 ただ、高専はまだ恵まれているとはいうものの最近は、 就職先の選択幅が狭くなっていますし、 校外実習のための場として4年生を受け入れて頂くことさえ 容易ではなくなった学科もあります。 こうした中で、在学生が気力を失い、初志を持続することができなくなるケースもあるようです。 さらに、中学生の絶対数が減少する一方には、社会全体の大学志向があり、 中学生に対する高専のPR活 動も年々困難になっています。 こうした中、本校卒業生として順序不同ですが、 須田量哉(建築学科卒)=学生主事、樋渡幸次(電気工学科卒)=本校電算機センター副長、 中村博文(電気工学科卒)、森茂龍一(工業化学科卒)ともに内・外地留学中、 佐藤浅次(機械工学科卒)=ロボット制作指導他数名が本校教官として大活躍され 後輩諸君の目標となっていますが、在学生に対してはもちろん、 こうした状況における中学生に対して、豪華客船「飛鳥」の製造に、 花と緑博や長崎旅博の照明部門に、○○ビルの設計に、○○プロゼクトチームの責任者に、 本校卒業生がかかわった、設計した、そのチーフを勤めたという具体的な伝達ができることが大きな励みになり、 また目標になるものと思っています。 どうか同窓生の皆さんのそれぞれの部署での活躍状況や、在学生、高専志願者の目標となる格好のニュースを 何らかの方法で都城高専に伝えて頂ければと強く感じています。 最後になりましたが、同窓生の皆様方の今後のご活躍をお祈りして 都城高専からの近況報告を終と致します。(本稿は平成8年末に書かれました。)
0 コメント



返信を残す

    広報担当@関東深山会

    関東深山会の広報委員です。関東支部の活動を中心に情報発信をしていきます。

    アーカイブ

    10月 2024
    9月 2024

    カテゴリ

    すべて

    RSSフィード

© 2024 都城高専同窓会 深山会 関東支部(関東深山会)
  • ホーム
  • 関東支部について
    • 支部長挨拶
    • 役員一覧
    • 関東支部会則
    • 年会費・カンパの振込口座
    • 校歌
    • 関東深山会の旗
  • コラム
  • ギャラリー
    • 2019年総会・同窓会
    • 2018年総会・同窓会
  • お問い合わせ
  • メーリングリスト登録
  • 深山会本部